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4700件目記念インタビュー

平成26年5月27日に登録件数が4700件を突破しました。!


4700件目の文献は,ビジネス創造センターの北川泰治郎先生による,北川, 泰治郎 (2014) 外部機関との連携事業を構築するネットワークの存在 -社会関係資本論からネットワークを考察する -. 商学討究, 64(4): 273-288でした。


北川先生にお話を伺いました。

Q:登録4700件目の論文「外部機関との連携事業を構築するネットワークの存在 - 社会関係資本論からネットワークを考察する -」は,どのような内容ですか?

現在、一番の研究のテーマにおいているのが人的ネットワークから得られる社会関係資本なので、それについて書きたかったのがそもそもの動機です。
私は2012年8月に本学ビジネス創造センターに着任しましたが、ビジネス創造センターは外部機関との連携事業を行い、そのなかで研究・教育を行っています。例えば、外部との連携事業には、共同研究、地域振興、産業振興、人材育成など多岐にわたります。
そうすると当然学内だけではなく、外へ目を向けていく必要があり、外部機関とどのように接触していくかが重要な仕事のひとつになります。そのときに相手を全く知らない状態から関係をはじめることも多いわけですが、人的ネットワークが、新しく何かをはじめるときに重要な役割を果たしているということを社会関係資本の観点で論じています。おそらく皆さんも、人的ネットワークの重要性を感じたことがあるのではないでしょうか。
実際に外部機関との連携事業につながった事例から分析し、良質なネットワークの要素を上げています。1つが定期的に交流会を開催し運営が組織化されているということ、2つめが共通の価値観が存在し、信頼関係や仲間意識が醸成されているということ、3つめがネットワーク内の他の関係者による牽制、評判が担保となっているということ、4つめが吸引力のあるキーパーソンの存在があるという点です。ProfKitagawa



Q:この研究をはじめられたきっかけは何ですか?

私自身、転職もしており、海外でも生活していたので人との出会いがとても多く、必然あるいは偶然な人との出会いやつながり、信頼関係が今の自分の人生に大きな影響をもたらしてくれたと実感しています。もともと人付き合いが得意ではないので、不思議な感覚です。
詳しく何があったとお話していると時間が無くなりますので、簡単に言いますと、以上のような人生体験が、社会関係資本を研究することになったきっかけとなったというわけです。


Q:現在(今後)の研究について差し支えなければご紹介ください。

まずは、人的ネットワークの数値化です。ネットワークにおける人の信頼関係などを数値化していいのかというジレンマもありますが、社会関係’’資本’’というからには、価値の数値化に挑戦していきたいです。
それと、既存のネットワークから新しいネットワークが派生していくプロセスについても調査を行っていきたいです。また、社会関係資本論の理想形、つまり各個人の特性に、どういったネットワークが最適であるのかを理論立てて現せたらと思います。

Q:Barrelに掲載された文献をどのような人に読んでもらいたいですか。

まず自分の関わっているネットワークに入っている方に読んでいただきたいです。
次に本学学生を中心とする若い人たちに読んでもらえたらと思います。若い人たちには、特に一対一の人間関係の大切さを意識してもらいたいです。また、英語で書いていかなければと思いますが、海外の方、特にアジア圏の方に読んでいただけたらと思います。民族の違いはありますが、人と人との関係性では多くの共通点があると感じています。

Q:Barrelについてご意見、感想をお願いします。

いつもお世話になっております(笑)。知り合いからも「論文読んだよ」と声をかけてくれることがあるのですが、Barrelで論文を読んでくれているのだと思います。
私は企業との共同研究が多いので、全ての研究をBarrelには掲載できないのは残念なところがあります。また、毎月メールで閲覧回数をお知らせしていただくので、興味深く拝見しています。




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北川先生、お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。


先生方のご協力のおかげ登録論文数も4700編を越えました。ありがとうございました。4700編は先生方の御著作のほんの一部でしかありませんので,これからも先生方の研究成果の公開につとめていきたいと思っております。今後とも,ご著作をより多くの人々へ届けるため,論文等をBarrelへ寄贈いただきたくよろしくお願いいたします。