@techreport{oai:barrel.repo.nii.ac.jp:00003634, author = {角野, 浩}, month = {Jul}, note = {本稿は、Bovenberg and Mooij(1994)、Fullerton(1997)等が提唱した外部不経済が生じる財への課税が二重配当(double-dividend)効果を持つかについて再考察を試みる。特に二重配当効果は、Sandmo(2000)及びCremer et al.(2001)が考慮した外部性と消費の相互依存関係(interrelationship between externality and consumption)が重要な役割を果たす。特に、外部不経済財に着目した需要の環境フィールドバック効果(envrionmental feedback on demand)をShinotsuka and Sumino(2005)の一致条件(consisitency condition)を用いて表し、最適課税モデルで用いられる(i)需要独立性(independent demands)、(ii)分離可能な外部性(separable externalities)の仮定との関連の中で二重配当仮説の検証を試みる。  本稿の結論は以下の通りである。Sandmoの需要の環境フィールドバック効果は、ピグー税と消費税との間の大小関係に影響し、二重配当効果が存在する条件を規定する重要な要因である。特に、Bovenberg and Mooij(1994)、Fullerton(1997)等が試みたような環境フィールドバック効果を明示的に考慮しない分析の場合、および(i)、(ii)を仮定して環境フィールドバック効果を捨象した上で、Sandmo(1975)の分析と比較した場合、二重配当仮説の検証が十分に尽くされない可能性がある。}, title = {環境フィードバック効果を考慮したSandmoモデルによる二重配当仮説の再考察}, year = {2009} }